梅との別れを惜しむ

「東風吹かば匂いおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」。
この短歌は、菅原道真が詠んだ有名なものである。

彼は学問が秀でていたため右大臣まで出世したものの、あらぬ罪で京都から大宰府まで左遷されてしまった。
そのときに京都にある大切にしていた梅の木に対して詠んだ歌である。

「春の東風が吹くようになったら、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ、私がいないからといって春を忘れずにね」というような訳になる。
平安時代くらいの昔になると、花鳥風月を愛でることが今よりさかんだったのだろう。

古典作品を読むと、梅や桜などの植物や雀や猫などの小動物、天気、季節の移り変わり、明け方から夜までの時間の移り方など事細かに観察しそれがかかれ、感情移入されていることが多い。

現代よりも娯楽が少ないことが原因だろうが、風情でなかなかいい。
それを踏まえると道真公が詠まれたこの歌の梅に対する気持ちはいかばかりかと推測する。

きっと梅に対する想いのほかに、当時日本の中心であった京都という趣ある場所への未練でもあったのではないかと思う。

別れは、人と人の間だけに発生するものではない。
この歌のように植物であったり動物であったり、はたまた物との別れもあるのではないかと思う。

別れが、正式な別れになるためには、それまでにその「モノ」との濃密な時間があったことが前提になる。
今の世の中、モノにあふれ、ゴミにあふれ、人々はきちんとモノとお別れができているのだろうか。

次から次へと入れ替え、大切にするなどという時間が与えられない。
別れがない人はなにも大切にできない、もっとも寂しい人なのかもしれない。

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